糖質制限と心不全や心筋梗塞との関連性は?
糖質制限推進者として名高い桐山秀樹氏が亡くなったのは記憶に新しいです。
桐山氏の亡くなった当時の状況などは
『訃報:おやじダイエット部の桐山秀樹氏が急死。その死因とプロフィールは?』
をご参照ください。
で、死因なんですが、
【心不全、急性心筋梗塞】
というものだったようです。
そこで一部の人は、糖質制限が原因で心不全や心筋梗塞を引き起こしたという論調になっています。
果たして糖質制限は心不全や心筋梗塞の原因になりうるのでしょうか?
両者の関連性を調査してみたいと思います。
心不全と心筋梗塞
その前に、まずは心不全と心筋梗塞について軽く触れておきます。
心不全
心不全はいわゆる病名ではなくて現象ですね。
つまり、ひとことで言えば心臓の動きが正規なもので無くなった状態のことをいいます。
心臓がポンプで血液を送りますが、なんらかの原因で正常に血液を送り出せなくなった状況のことです。
原因としては心臓に直接的に関連があるものや、高血圧など心臓以外の機能に関連しているものがあります。
他に、ウイルス感染症や過度のアルコール摂取、そして薬物中毒なども心不全を引き起こす可能性があります。
心筋梗塞
心筋梗塞は病名です。動脈に中性脂肪やコレステロールが詰まったり弾力性を失ったりして血液の循環がスムーズに行かなくなった場合。
そして、プラークという脂肪などの塊が破裂して血栓ができて、それが詰まった場合などに起こります。
ちなみに桐山氏の場合は急性心筋梗塞とのことですので、発症から短期間の間に心筋梗塞を引き起こしたのでしょう。
どちらかというと心筋梗塞によい糖質制限食
ということで糖質制限と心不全や心筋梗塞との関係ですが・・・
結論から言うと、私が調べた限り両者の因果関係はありませんでした。
というか、どちらかというと糖質制限食は心筋梗塞などにはいいと思われるものが多かったです。
なぜかというと、糖質制限はブドウ糖スパイクを防ぐ効果もあり、血流を良くするとされているからです。
また間接的な効果としても正確に糖質制限をすることにより、中性脂肪が落ちていくことは明らかなので中性脂肪などで形成される動脈硬化なども、糖質制限食前に比べれば起こりにくくなると考えられます。
糖質制限食により、高血糖はもちろんのこと、脂質異常症や高血圧などの生活習慣病も改善されると言われています。
今のところ私は糖質制限は人類の歴史において理にかなった食事法だと信じておりますので、このまましばらく継続していこうと思います。