よくいわれることだが、リラックスすれば吃音は出にくくなるという。
確かに精神的プレッシャーのない友達との会話では、例えば、死にたくなったこの時よりは、数倍リラックスできて吃音も出づらいとは思う。
ただし、お酒を飲んだ時に吃音が出なくなるかというと、経験上、そうとも言えない気がする。
※もちろん今では>>この教材<<で学んだお陰で理屈までわかった。
お酒のリラックス効果
そもそもお酒を飲むとリラックスできるのか?
これはあると言えそうだ。
とはいえ、リラックス効果があるのは主にお酒の香りによるもののようだ。
ウイスキーやワインにはリラックス効果があるらしいし、ビールの原料であるホップにはアロマ効果があるとのこと。
自分のペースで好きな仲間と飲む分にはリラックスしてストレス解消にもなるのだろう。
でも、お酒にはリラックス効果と真逆の効果もあるらしい。
お酒にはリラックス効果の他にも間逆な特徴が・・
お酒のもう一つの特徴として、「理性の座」ともいわれる大脳新皮質の働きを鈍らせてしまい、いわゆる気分がよくなるという状態を作る。
この「気分がよくなる」というのは一見するとリラックスしているようにも思えるのだが実は逆で、本能的な部分を司る大脳旧皮質や大脳辺縁系の働きが活発になり、感情や食欲、そして性欲などが出てくるのだ。
ということは気性が荒くなる、とまでは行かなくとも少なくともリラックス状態とは言えないだろう。
精神の高揚、感情の高まりから元気が出てきちゃうのである。
こんな時、僕の経験では、例え気心がしれた仲間と一緒にいても、一気に吃音が加速してきたように思える。
学生の先輩には、よく「わかったよ結城。まあ落ち受け!」と言われていたのを今思い出した(汗)
今は>>この教材<<で学んだお陰で、そのあたりのセルフコントロールもできるようになった。
「流暢に話す」のではなくて、「流暢にどもる」というのは、感情の制御するために理にかなったいるのだと思う。
結論
ということで、積年の疑問が今解決された。
つまりお酒を飲むこと自体が、リラックス状態を作り出しているとは必ずしも言えないということだったのだ。
実は、お酒の量と死亡率との関係には、Jカーブというものがある。
すなわち、1日の飲酒量が適切であるかぎり全くお酒を飲まない時よりも死亡率が減るのだが、ある量を境にぐんぐんと死亡率があがっていくという法則だ。
最後は吃音の話からはずれてしまったが、お酒はほどほどにが、やっぱりいいんだと思う。