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今日はお酒を飲みながらの回顧録になる(笑)

ふとした瞬間に、学生の頃から5年あまり付き合っていた彼女の事を思い出したからだ。

その彼女とは、学生時代から焼肉屋で食事をしたりとお互いに美味しいものを食べる主義、そして旅行好きで、関東周辺ではあるがいろいろな所に行き、色々なものを食べていた。

でも学生時代には入ったことのなかった場所。

それが、カウンターのある寿司屋

お袋の実家のある神奈川で将来は

僕は埼玉の実家から、お袋の実家のある神奈川県に引っ越した。

うちは僕が高校の頃から母子家庭となり、いずれは母の実家のある神奈川県でみな一緒に暮らそうと思っていたからだ。

なので、彼女とのデートも必然的に神奈川でのデートが増えた。

ちなみに彼女は彼女で、僕との時間を多く過ごせるように、埼玉時代のターミナル駅である池袋に仕事場を探してくれたのだ。

まあとにかく江ノ島や横浜でのデートが増えた。

週末ごとに逢瀬を重ねていたのだが、ある週末は横浜の石川町あたりでデートをすることになった。

港からカウンターへ

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当時土木の仕事をしていて、休みは日曜日だけ。

疲れきっていた週末は早朝からデートすることは少なかった。

昼下がり、いつもの様に遊び場所の最寄り駅で待ち合わせ。

その日は石川町だった。

まずは何の変哲もない西口のファミレスでランチをとり、デートコースへと向かった。

向かう先は港の見える丘公園

文字通り、港が見えて、丘の上にある公園だ。

もう本当にデートスポット中のデートスポットという場所で実は学生の頃から夜中のドライブにも来たお気に入りの場所だ。

学生の頃は真夜中に来ることが多かったが、今日は昼間の訪問。

明るい横浜港もいいもんだなと思う。

そんな母なる港に未来への期待と一抹の不安を抱え次の訪問箇所は・・・

昼間からお休みが出来る場所(笑)

そこで夕方までお休みをしたあとは、今は分からないが当時はかなりお洒落スポットだった元町のメインストリートへ。

バッグのキタムラに入り、彼女にバッグを・・・プレゼントはしなかったんだが、それなりの雰囲気を胸にいだきつつ、しばらくウィンドウショッピングを続ける。

その間、やっぱりお洒落目のカフェに入ったりしているうちに日没を迎え辺りはすっかり暗闇に・・・

さてソロソロ晩飯の時間だ。

「今日、何食べる?」

なんでもいいよと答える彼女

しばらく石川町駅付近を歩いていると路地裏に「すし」の文字が・・・

カウンターの寿司屋に今まで二人で入ることはなかった。

(いくらするんだろう?)

これがまず僕の脳裏に横切ったことだ。

まあでもそれはいい。

歌舞伎町のボッタクリキャバクラじゃあるまいし、高くてもたかが知れている。

問題は・・・

マスターと対峙する緊迫感のある食事

問題は吃音、つまりどもりだ。

廻らない寿司屋といえば、カウンター越しに繰り広げられる客とマスターとの攻防。

そこにはそこはかとない緊迫感がよぎる。

でもいい。

僕らも社会人になったんだ。(この時は新入社員。年頃23歳だった)

思い切ってとにかく入るだけ入ろう。

彼女と同意の上、しなびた、しかし味のある暖簾をくぐった。

そこは紛れも無くカウンターがあるだけの寿司屋。

まだまだ似つかわない僕らだけど、マスターは席を進めてくれた。

中にはすでに2組4名の先客あり。

どうやら常連らしく、皆仲良く会話をしながら飲み食いしている。

僕らはといえば、ビールを頼むのが精一杯で、なかなか注文が出来ずにいる。

でも、そこはマスター。

男に恥を欠かせまいと、一切関知しないで僕らからのオーダーを待ち続けている。

意を決して、僕はオーダ-をした。

記念すべき廻らない寿司屋最初のオーダーは

「ま、ま、ま、ま、まぐろふふふたさらください」

ヤッチマッタ(汗)

やっぱりどもりグセが出てしまった。

しかも普段あまりどもらない、語頭がま行でどもりまくった。

本当にカッコ悪かった僕は、その先も絶不調。

寿司屋で本当に食べたい、えんがわやあなご、うには食べられなかった(あ行がスムーズに発話できないため)

とはいえ達成感はあったよ、初めてのカウンター寿司屋だったのだから。

結局、彼女にカッコいいところを見せてあげることはできなかったけど、どもりながらもお腹いっぱい食べることはできた。

 

ショットバー、プチ喧嘩、離別

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その後、まだ時間帯が早かったので、少し元町の方に戻ってショットバーで飲んで帰ることになった。

彼女のお酒は覚えていない。僕はハーパーの水割りだったな。

お互いに2杯ずつ飲んで帰ったのだが、なぜか帰り際石川町までの道すがら些細なことでもめた記憶がある。

石川町は根岸線。

僕は大船駅に住んでいて、彼女の最寄り駅は大森駅。

このまま喧嘩みたいな感じで反対方向に帰るのはあまりにも寂しい分かれ。

そう思った僕は、なぜか切符を買ってあげるという行動に走った。。。。。

ここまでが、僕らが初挑戦した寿司屋でのお話である。

その彼女とは結局、あと2年。

全部で5年付き合った後に別れることになった。

完全に僕の器量不足である。

結局、彼女は職場の人と結婚し、子供も生まれたという。

今となっては幸せを掴んでいるであろう彼女の後ろ姿を懐かしむばかりだ。

この>>インターネットで見つけた教材<<のおかげで僕も39歳でようやく吃音を克服することができてフィリピン人の若いガールフレンドを作ることが出来た。

彼女はいま23歳。

苦しかった吃音者時代。

これから思う存分青春時代を取り戻そうと思う。