藤原さくらという女性をあなたはご存知だろうか?

僕は今日、さっき初めて知った。

最近はテレビといえばBSフジのプライムニュースくらいしか観ない僕がお袋の何気ない一言で見始めてしまったのがきっかけ。

そう、そこにはフジテレビ月9の『ラヴソングがあった。

160419sakura

出展:http://www.cinra.net/

かわいい女の子がど、ど、ど、どもってる!

第2話だった。僕がチラッと観たのは、第2話で’『ラヴソング』は先週から始まってたのだ。

ただ21時15分から、ことによって仕事の打ち合わせがあり速攻で録画することに。

その打ち合わせが終わり、たまらずにこの回顧録を書いている。

途中まで観たところによると、藤原さくら演じる佐野さくらは吃音ぐせがあるのにもかかわらず歌をうたう役を演じるとか。。。

僕はすっかり僕の唯一輝いていた頃を思い出してしまった。

なぜか歌を歌う時だけ吃音が消えるという謎の体験

いや、最後まで観てないのでわからんのだが、もし藤原さくら(佐野さくら)が歌を歌いながら吃音治療をしていくのなら、というか最初から歌だけは歌えてしまうなら僕と同じである。

そうなのだ、なぜか歌を歌う時だけはどもりがでなかったのだ。

そればかりか、自分でいうのもおかしいのだが、仲間からは絶賛の歌唱力だったのだ。

後にも先にも、僕が人生で誰かにすごいと思われたというのは、酒飲んでカラオケで歌った時だけだった。

そんなことを思い出した時、このドラマを観たら泣いてしまうであろうことは想像に難くなかった。

なんて思っていたら・・・

我慢しきれずに

本当は終わるつもりだったんだよ。

「これから録画してある第2話でもみよう」

で、この回顧録は終わるつもりだった。

でも、文章を書いていたらいたたまれなくなって、当時の辛かったことを思い出してしまって観てしまったのだ。調べてしまったのだ。

それがこちら。(検索キーワードは「フジテレビ ラブソング 第1話」)

 

そうしたら、なんか色んな物がこみ上げて来て、おそらく合法ではないと思われる第1話も観てしまった。

追記:やはり合法ではなかったらしく、YouTubeを削除されていた。

その中で味わった既視感・・・

「アイスコーヒーも水も注文できない」

出てきちゃったんですわ。言ってはいけないひと言が・・・

佐野さくら(藤原さくら)が、おそらく姉代わりである中村真美(夏帆)のけんた(彼氏?フィアンセ?)の口利きで入った職場を無断欠勤をして、怒り狂ったはずみでさくらに放ってしまったひと言。

真美:「まともにアイスコーヒーだって、水だって注文できないくせにっ」

この回顧録でも書いたように、あの頃苦しんでいた思いが、走馬灯のように蘇ってきた。

で、この『ラブソング』というドラマについて。

確実に吃音者ではない多くのヒトには感動を呼ぶドラマになりそうな予感。

でも、ほんのすこし前の僕を始め、吃音者にとってはどうなんだろう?

僕は、この教材とコピーライターという職業を手に入れてどうにかして自らのアイデンティティを保っているし、実際にほぼ吃音も克服できた。

でも仮に5年前にこのドラマを観ていたとしたらちょっと微妙だったと思う。

なぜって、多くの吃音者はだましだましどうにかして生きているんではなかろうか?

もしくは、障害者なのか健常者なのかギリギリのラインで恋愛もしているのではないだろうか。

確かに臨床心理士や言語聴覚士などの手ほどにより吃音症が治ることもあるかもしれないし、実態は分からないが結構多いのかもしれない。

でも僕は(数十万円とかかった)吃音治療では克服できなかった

たった数万円のこの教材で、完全とはいえないかもしれないが通常の生活は全く苦にならなくなるほど克服できたんだ。

少なくとも僕は吃音者であることを憐れまれるほうが最後はきつく感じた。

どちらかというと、気軽に、でも嫌味ではなくモノまねをされたり、さり気なく飲食やでオーダーをしてくれた友達に感謝した。

職場で、「あの人は吃音の癖があるみたいよ」と思われるんじゃないかと考えると、吃音症というある種の病気自体がメジャーになることに少し憂いを覚えてしまう。

杞憂に終わることを願うのみである。

とりあえず、録画した2話を観よう。